|
|
夢見たものは ひとつの幸福
ねがつたものは ひとつの愛
山なみのあちらにも しづかな村がある
明るい日曜日の 青い空がある
日傘をさした 田舎の娘らが
着かざつて 唄をうたつてゐる
大きなまるい輪をかいて
田舎の娘らが 踊りををどつてゐる
告げて うたつてゐるのは
青い翼の一羽の 小鳥
低い枝で うたつてゐる
夢見たものは ひとつの愛
ねがつたものは ひとつの幸福
それらはすべてここに ある と
この詩はペトラルカのZefiro torna と同じ定型詩ソネットなのですね。前半八行連は問題提起、後半六連行はその解答となります。現代詩においては、自由詩の出現で、ソネットは時代遅れと思っていましたが、ライナー・マリア・リルケなどはこのソネットを好んで作っていたとのことです。
立原道造がソネットを書くようになったのは誰の影響なのでしょうか------
|
|